里山資本主義実践Lab.第3回開催レポート(11/29開催)
2021年11月29日(月)20時から、里山資本主義実践Lab第3回をオンラインで開催しました。
「里山資本主義実践Lab.」とは・・・メンバーシップ「Weavers」のメンバーを中心に、「里山資本主義」の本質を理解し、その実践と社会へのインストールを図る(最数的には何かプロジェクト立ち上げに向かいたいと考えています)。
今回は,前回の宿題である「米作りを調べる」で考えてきたことをベースに、それぞれで考えてきたことをシェアしながら、引き続き「私の考える里山資本主義」についての対話となりました。
(中には、地元の県庁に「コメ作りをするにはどうすればいいですか」と直接聞きに行った強者もおられました・・・。)
対話の中では・・・
・新規就農はハードルが高いことはわかるが、農業は女性が一人でやるものではないという先入観を感じた。
・女性でもちゃんとやっている人はいる。収益性の高い品目選んだり、機械化・自動化に取り組んだりして、うまくやっている。
・農業といっても、作物の作り方の他にも、販路や商品開発といったこともビジネスとしては含まれてくる。そうしたことを教えてもらえるところはあるのか。
・農業大学校は、教える内容がまちまち。民間法人で農業学校(マイファームとか)みたいなところで、就農のマッチングとか、ノウハウ提供とかしているところはある。若い人の農業関係の起業が増えていて、支援の仕組みも増えた。
・若い世代と上の世代との意識のずれは大きい。
・滋賀県高島の「みのり農園」というところは、学生や商社の農業体験研修をやったり、都市圏への販路を開拓したり、農家レストランをやっている。里山資本主義っぽい感じ。
・農福連携。介護施設と農園を兼ねた施設。
・「里山資本主義」というから農業に引っ張られてしまうが、農業だけで考えるから行き詰まるような気がする。
・里山資本主義に代わる、「○○資本主義」って何?。○○に何が入る?。
・地域の中で経済を回す。物も人も回る。若者も都会に出なくて済むような。地域資本っていうのかな。
・ただ、オンライン物販のように地域外からも収益を上げていることもある。
・回るものがお金でなくても良いし、農産物でなくても良い。米とイラストとか、野菜とバックとか、道具とか。そう考えると、楽しげな感じがするが、なかなか言葉にできない。
・里山資本主義はいい言葉だが、言葉が強すぎて、イメージが絞られてしまう。可能性が広がるような言葉にすると一気に可能性が広がる。
・半農半Xとか(それでも半分、農業入ってますけど・・・)、半IT半工業とか。
・改めて、自分が住んでいる地域で何が作れるかがわかっていなかった。どんなものが生産可能でそのためにどんなスキルが必要か、スキルマップのようなものがあれば、農業に入りやすい。農業の世界にも、もっとビジネス視点は入れられると思う。
・里山資本主義と専業の農業は分けて考えたほうが良い。
・地消地産。まずは消費が先。地元で消費してお金を落として、それを元手に次の商品を地元で作れる。最低限の生活の糧に市場原理を持ち込むと難しい。安けりゃいいってもんじゃない。少々高くても近くでできたものも買おう。
といった御意見がありました。
次回まで、この場で共通認識を得たい、里山資本主義に代わる○○資本主義の○○には一体何が入るのか、それぞれで考えてくるという宿題が出ました。
次回は、およそ1か月後の開催です。どんな○○資本主義が現れるのか、形になるのか、楽しみです。
オンラインメンバーシップのWeaversでは、Weavers Lab.のほかにも、他のコミュニティやコワーキングとの交流会など様々な活動を展開しております。